このプロジェクトは一応2016年3月までとなっており、そのための評価ということです。
(注1:期間間違えているかも。注2:評価は10月にも行われます。)
その評価のためにダンプサイト(ゴミ処分場)に行くということでしたので、エコクラブ活動の下見を兼ねて同行してきました。
どうしてこうなった・・・
メインの活動を高校でのエコクラブ活動と定めて以来ダンプサイトに行く頻度はめっきり減りました。そのため、今回およそ3か月ぶりとなるダンプサイト訪問でした。
前回の時点でダンプサイトの許容量が限界に達しつつあるという話を聞いていたので、もしかしたら既にゴミが溢れてしまっているかも・・・なんてことも考えてしまったのですが、状況はちょっと違いました。
入口に池ができている・・・
池?の手前の水際が処分場と道路の境です。 これだけ見ても何のこっちゃってカンジですが。 |
写真をご覧になっていただけると一目瞭然ですが、処分場入口付近に巨大な池ができていました。元々、処分場の左手には場内からの浸出水を溜めるための池がありましたが、完全に一体化していますねこれは・・・。
また、最近処分場前に長いこと放置されていた壊れた重機を移動したため、その下に隠れていた古いゴミが露わになりました。
なんとそこには注射器をはじめとした医療廃棄物が・・・。
この写真だと見づらいかもしれませんが右の方に注射器が。 |
なんとそこには注射器をはじめとした医療廃棄物が・・・。
現在、州立病院では医療ゴミの分別が行われており、注射器などは焼却炉で焼却処分されています。
が、どうもそれも中断されているとの声も・・・。(焼却炉は2代前のボランティアの仲介によってロータリークラブより寄贈されました。それなのに、なぜか私の配属先の上司からはJICAによって寄贈されたことになっており、そのため私が指導をしてこいという話に・・・。いやいや、私まったく関係ありませんから。・・・と言っても医療廃棄物の処分は重大な問題なので、10月に病院に着任される予定のSVの方と協力して解決したいと思います。ってのも、ぶっちゃけそこまで手が回らないので。)
何にせよ、このダンプサイトが利用できるのはもう残りわずかな時間しか残されておらず、次期ダンプサイトの準備が急務です。
次のダンプサイトは街の裏
ということで、次期ダンプサイトの候補地にも行ってきました。(今回が初めてというわけではありませんが。)
新しく処分場が建設される予定の場所はNepukosという街のエリアから近く、山の斜面を掘削して工事するようになります。
現ダンプサイトは湿地帯のため水はけが最悪で、そのためにゴミの分解が遅いという問題がありますが、新しい処分場では山の斜面のため問題ありません。また、ヤップ州やポンペイ州で採り入れられている「福岡方式」という、空気をゴミの中に送り込みながら分解を促進させる手法を採用します。
個人的にはチュークで実現できるレベルの処分場としては合格点だと思っています。
道路から左側が処分場になります。 |
処分場の管理を行うPublic Worksの職場からも程近いため、今後は搬入車両を監視する職員を常駐させることも可能になります。(今のダンプサイトで監視役をつけようとしたら、遠いからイヤだって職員全員が断ってきたそうな(笑))
それにより、有害廃棄物の管理(ここに集めるのだろうか?)や剪定枝等の生分解性ゴミの受け入れお断りもできるようになります。(「ゴミ」の概念があやふやなので、自宅の庭にでも捨てて欲しい木の枝葉が搬入されてくるのです。分解はされますが、処分場の嵩を増やす主要な原因になっています。)
メリットばかりのようですが、今のところ問題点が1つだけあります。
やはり街から近いということもあって水や土壌の汚染が心配されているのです。
理想的には、処分場の最下部に遮水シートを敷いて浸出水を完全管理できれば良いのですが、技術的にも、職員の技能的にも、資金的にも今のチュークには到底無理な話です。
代わりに、浸出水や周辺土壌の環境モニタリングを定期的に実施して、問題がないということを常日頃から公開していくという姿勢が求められるでしょう。(が、これすらも実現できるかどうか怪しい・・・。)
まぁ、処分場の方は実はあまり心配していません。
それよりも最近はゴミ収集でトラブルがあるようで・・・。
またその話についても書こうと思います。
今日はこのへんで。
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