June 29, 2014
ミクロネシアに来てから早くも3か月が経過しました。
・・・経過してしまいました。
活動の進捗はというと・・・ちょっとコメントのしようがないです。
青年海外協力隊員にとって一般的に赴任直後の約3か月間は現地に馴染むための準備期間とされています。
ですが、客観的に見ても自分のそれはただ怠けていただけのようにしか思えないのです。
とはいえ、6月度は必ずしも自分の活動ではないながらも、今後の活動につながることができました。
前半にはSPREP(Secretariat of the Pacific Regional Environmental Program)から委託されてWaste oil auditという廃油の処理先調査に来ていたニュージーランド人専門家に同行しました。
廃油の処理について私は詳しくないのですが、この調査を通して廃油の何割かは再利用されているようだということが分かりました。(調査結果を分けていただいたのですが、まだ確認していないのです・・・。)
また、個人的にはこの専門家に今後の活動として実施しようと計画中の社会調査についてアドバイスをいただきました。
アドバイスの内容自体は自分でも危惧していたことなのですが、第三者から指摘されるということが大切なのではないかと思います。
後半にはこれまた活動とは関係ないのですが、日本のとある自治体からチューク州での起業についての調査団が来訪しまして、私はその調査の通訳として会議等に同席しました。
具体的には書くことができないのですが、産業が皆無と言ってもよいチューク州において、国際開発機関ではなく、ビジネスの支援者が来るのは素晴らしいことだと思います。
しかし、同時に私はそうした海外からチューク州の資源目当てに来る人々が、ビジネスによってチューク州の素晴らしい自然を破壊してしまいやしないかということも心配しております。(具体的には書けないので割愛しますが。)
この調査団に同行したことで活動のバリエーションの拡大につながるコネクションができたのが嬉しいところです。
もちろん、コネクションだけに満足せずに活動に活かしていかねばならないのですが。
調査団が帰国したまさにその日、今度はチューク州ウエノ島のアスベスト含有建築物の調査に同行しました。
これまたSPREPから委託でニュージーランドから他の専門家が来て行われました。
アスベストは日本でも訴訟が起きたりしておりましたのでご存知の方も多いかと思います。
日本語では「石綿」と訳されるように、アスベストは鉱石でありながら繊維状の形をしています。(もちろん、鉱石として採取される時にはパッと見は岩石の形をしています。)
繊維状なだけに飛散して空気と共に呼吸器系に入ってしまう危険性があります。
肺にアスベストが入ると肺胞にアスベストが刺さり、その結果肺ガンを引き起こします。
そんな危険なアスベストが一時期、その優れた耐火性能から普及しました。
日本においては今でも70年代くらいまでに建てられた建築物の解体工事でアスベストが発見されることがあります。(元建築産廃処理業者勤めだった自分としてはアスベストの危険性よりも、その処理手続きの煩雑さが印象に残っています(笑)。ちなみに、某私鉄の某駅前再開発で大量に出てきた際にはやはり大変でした。)
詳しくはwikipediaをご参照ください。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3%E7%B6%BF
さて、調査の結果、やはりチューク州にも何か所かアスベストを使用している建物がありました。
多くはその屋根材に使われているのですが、タイルにも使用されているケースもありました。
こうしたアスベストすら、ゴミ収集システムが未熟なチューク州においては、家庭ゴミとして出されたら他のゴミと一緒に州内の処分場に運ばれてしまいます。
建築業者、あるいは施主が充分にアスベストの危険性を理解していればいいのですが、まず無理でしょう。
州内の既存のアスベスト量がそれほど多くないというのは不幸中の幸いかもしれませんが、ゴミ処理行政を管轄するEPAとしては無視できないはずです。
どうやら建築廃棄物や特殊廃棄物についても同時に考えていかなければならないようです。
ということで、アスベスト調査の同行からも得られるものが非常に多かったように思います。
この週末に聞いた話では、EPAにボランティアをしに来ている高校生が環境協議会というものを最近立ち上げたそうで、今後は私の活動との連携が期待できます。(というか、私の感覚では彼らに具体的な環境教育活動をやってもらいたいのです。分かりやすく書くと、私は彼らにとって部活の顧問的な立場を取りたいと考えています。)
というわけで、そろそろ本格的に始動するタイミングです!!
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