この制度は(活動を行っている)開発途上国では入手困難な技術情報をJICA図書館を通じて、青年海外協力隊や技術協力専門家に提供する制度です。(後者が主な対象っぽい。)
上述のジャマイカンは絵本と紙芝居を提供していただけることになったそうです。
絵本も紙芝居も、本来想定している技術情報リソースからは程遠いような気がしますが、実はこの制度、意外と何でも依頼できます。
チュークには映画館がない
ちょっと話が逸れますが、私の任地であるチューク州ウエノ島には映画館がありません。
テレビも一般家庭ではそれほどメジャーなメディアではありません。(ホテルやレストランにはあります。)
首都のあるポンペイ州には映画館が小さいながらも存在し、日本では未公開のものが上映されています。(しかも安い。)
こうした状況から私が考えたのは、「もしかして映像教材を上手いこと使えば、下手なワークショップを実施するよりも効果が高いのでは?」ということでした。
以前ネット上で環境教育の参考資料を探していた際、協力隊員はもっと映像教材を使うべきという主張の論文を見つけましたし、実際に私が何度か行ったプレゼンテーションでも、アニメーションを多用したスライドは参加者の方々が食い入るように見ていました。
じゃあチュークで上映会をしよう
これで環境教育において映像教材が効果的かもしれないという仮説が経ちました。
あとはその仮説に合った教材を見つけ、どうにかして入手するだけです。
そんな矢先、「ボランティアハンドブック」の中に「技術情報支援制度」というものがあったことを思い出しました。(駒ヶ根での訓練中から「これはいずれ使える」とチェックしていました。)
該当箇所を読んでみると「視聴覚教材(マルチメディア教材、DVD、ビデオ、スライド等)」との記載が!
折しも、ネットを探し続けた末に"TRASHED"というアカデミー賞俳優が語り手の、ゴミに関するドキュメンタリー映画を発見しました。
しかも、日本でならDVDを購入できる!!
ということで、早速ボランティア調整員に相談したところ、「そのDVDが必要であることを充分に説明できるのなら制度の申請ができる」とのことでした。
ただし、「上映の許可を取ってください。」という条件も。
上映会は今月27日!
結局、上映の許可を取るために、わざわざイギリスの制作会社にメールしたのに返信が全くなかったため、無許可で上映することにしました。
映画の内容的に、ちょっとチュークの一般人には難しいかな、と思われる箇所もあるのですが、入場料を取るわけじゃないし我慢してもらいましょう(笑)。
ちなみに、手続き自体はあっさり済んで、申請からおよそ2ヶ月で届きました。
(なんとDHLで配属先まで直接配送された!これにはびっくり!!)
ということで、映画もリクエストできます!
もちろん、活動に必要であれば、ですよ。
任期終了後はどうするのか
技術情報支援制度を通して入手した資料は、基本的に配属先や関係者に残していくようにとのことでした。
が、そこに問題が。
勘の鋭い方ならお分かりだと思いますが、DVDにはリージョンコードが設定されています。
私が申請したこの映画のDVDは日本での販売・視聴が前提になっておりますので、当然日本のコードが使われているわけで・・・。
・・・と、書いたところで思い出したことが!
カウンターパートである環境教育の担当者が使っているPCは、昨年彼が日本で研修を受けている最中にハードオフで購入したMacbookであることを!!
ということで、どうにかなりそうです。
さて、今週土曜日に行う上映会には一体どれくらいの人数が来場するのか・・・。
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