2014年9月14日日曜日

高校生の環境意識調査という名目のリベンジ

昨夜の夕食の際、アンモニア臭の激しい白身魚が食卓に上がりました。


ホストファザーは「キムチみたいな匂いがするだろう?」と言っていましたが、いやいや、そんなの韓国人に失礼だから!これは明らかにただのアンモニア臭だから!!と控えめにツッコミを入れておきましたが、そのせいで若干アンモニア臭くなった手で今回のエントリをタイプしています。


さて、先日チューク州の高校生を対象とした環境意識調査の2回目を終えてきました。


集計はまだしていないのですが、回答のチェックだけは行いました。

調査以前の話かも




前回よりも珍回答が続出で幾度となくオフィスで一人うめき声を上げてしまいましたよ()


YESNOか選んでくださいって書いてあるのに、両方に〇が付けてある回答がなぜか複数ありましたよ()
(察しの良い方なら分かると思いますが、異常な回答が2つも3つもあるということはそもそもこちらが設計ミスをしている可能性が非常に高いのです。)


他にも多かったのは、NOならNo.○○までスキップしてくださいと書いてあるのに、スキップしないで引き続き次の回答をしているのもありました・・・。


何のための調査なの?



この調査は高校生のゴミの捨て方やその処理方法、リサイクル方法に対する理解度を測定すると同時に、彼らが周辺環境に対してどのような評価をし、それによって彼らの行動がどのように規定されているのかを測るためのものです。

要するに、彼らの環境に関して言っていることとやっていることが一致しているのかどうかを調べるための調査です。


どうしてこのような、ある意味で回りくどい調査を始めたかといいますと、私が行う環境教育の効果測定をきちんとしておきたいと思ったことが1つ目に挙げられます。


派遣前の研修等を通して気付いたことなのですが、環境教育の先輩隊員の多くが活動の事前と事後で自分の活動の成果を測定していないように思えたのです。


この効果測定をきちんと行っておけば、どういった教育プログラムがその地域でインパクトを残せるかということが把握できるようになります。
(開発途上国といっても一括りにはできませんので、この調査結果次第でどこの国でも使える「万能な」プログラムが作れるようになるとは言えません。)


そして2つ目が、これは非常に個人的な理由なのですが、卒業論文のリベンジです()


ホントに個人的だな()



私は学部の3年次にフィリピンに留学していたのですが、留学を通して印象に残ったのが廃棄物管理の問題でした。

印象に残ったのがそれならば、素直に途上国の廃棄物管理について卒論を書けばよかったものを、何をどう考えたのか、それを「環境意識」などというファジーなものと絡めて論じようとしてしまったのです。


○○意識というのは往々にして社会心理学で扱われる問題です。

そして社会心理学というのは先進国を対象にする場合がほとんどでしょう。


ええ、御察しの通り文献がなかなか見つからなくて苦労しました()


それ以上に問題だったのが、○○意識を取り扱う以上は現地でアンケート調査なり何なりの生データを集める必要があるということです。


この生データを集めるという過程を何故か当時の私はすっ飛ばしました()
(というか完全に怠けていましたね・・・。調査という名目で、学祭で授業が休みなるのを利用して再びフィリピンに行ったのに大したことをしませんでした・・・。)


そんなこんなで完成した卒論は、具体例に乏しい、何ともちぐはぐなものになりました・・・。
(完全に黒歴史ですよ()というかむしろトラウマ()それなのに何故か学部内の佳作に選ばれました()


というわけで、4年越しで卒論のやり直し的なことをしています。
(チュークの高校生からしてみればいい迷惑だ()みんなごめんね()


JICA印というプレッシャー



実は今回の調査を行うにあたり、所属先のボスからJICAのロゴを入れるように指示されました。


「こんなお粗末な調査票にJICA様のロゴなんて入れてしまっていいのか・・・?」とガクブルしながら事務所にメールしてみると意外とあっさり許可が下りました。


JICAのロゴだけ入れるわけにはいかないので、所属先であるChuuk EPAのロゴも並べて配置しましたが、困ったことに、これによって調査票が「それっぽく」見えるようになってしまったのです・・・。


これはもう調査を貫徹させるしかないでしょう!

という意気込みだったんですけどね。


早くも失敗ムード



冒頭にも書きましたが珍回答続出なのです。


私の拙い英語(現地語ではなく)での説明が理解しづらいのか、無回答もやたらと多いですし、はっきりいってこのまま進めていいのかという疑問も少なからずあるのです。


その疑問を大きくしたのが今回の2校目での調査でした。


私はそもそも現地の高校生がどれほどの学力・理解力を持っているのかはっきりと理解していないまま調査票を設計してしまいました。

それが最大のミスだったと思います。
(生徒の理解力の差も測れるような設計だったら問題なかったのでしょうけど、いかんせん初めてまともに作った調査票ですので・・・。)


ちなみに、全ての高校で調査を終えて集計が済み次第レポートを作成します。

そのレポートでは回帰分析のような解析も含む予定ですが、本当にこの調査票から何かしらの意義のある結論が出せるのでしょうか・・・。


相棒からのアドバイス



今回、調査を手伝ってくれている住民啓発担当の同僚からアドバイスを多々もらいました。

この同僚が果たしてどれほど私の調査の狙いを把握しているのかがちょっとした謎なのですが、今後はもっと彼と議論を重ねていこうと思いました。


議論の際いつもの通りイライラしてしまったので、後で相棒にはお礼の意味を込めてお菓子をあげました。
(「夕食にするよ!」って言っていたけど、金曜日の夜にそんな粗末な夕食はやめれ。)




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