街中にアジアの多くのマーケットのように屋台が並んでいるわけでもありませんので、おのずと食生活は外国人向けの食事に限定されてしまいます。
しかし、それではあまりにももったいない!
やはり南国チュークに来たからにはブレッドフルーツを食べておくべきです!!
(ていうか、ブレッドフルーツ以外にチューク特有の食べ物ってないんですけどね(笑))
ブレッドフルーツって何?
ブレッドフルーツとはポリネシア原産の、名前の通りパンの代わり、つまり主食として食べられる果物です。
Wikipedia先生によると
”果実は黄色~黄褐色で直径10-30cm。枝先に2-3個ずつ着生し、成木からは年間50-200個が得られる。
果肉にでんぷんを含み、蒸し焼きや丸焼き、あるいは薄切りにして焼いて食べられる。 また火で乾かしてビスケット状にし、貯蔵する。味は甘みの少ないサツマイモのようである。なお、果肉を葉で包んで土に埋め、発酵させてから食用にもする。これによって長期保存が可能となる。” (出典:Wikipedia パンノキ)
また、外国人のWikipedia先生によると25%が炭水化物で構成されているそうです。
(亜鉛等のミネラルも含んでいるため、ハゲに効能があるかも。)
ブレッドフルーツを採るのは若くてたくましい男の仕事
そもそも木登りができないと話にならない。 |
二又の長い棒を使って遠くの実を落とします。 |
ブレッドフルーツの木は15mほどの高さにもなるため、木登りをしなくては実が取れません。
写真の通り、登っては棒で落として、登っては棒で落としてという作業を繰り返します。
日本の高枝切ハサミを使えば効率が上がりそう。
ハードな作業なので男性の仕事です。
落とした実 白い樹液はべたべたします。 |
生食はしません。
さっそく調理していきます
ココナッツ殻で包まれた内側にはブレッドフルーツが |
1時間ほど蒸し焼きにします。
(1時間だったかなぁ・・・。うろ覚え。)
蒸し焼きにしただけの状態でも美味しく食べられますが、この時はもっと凝っていました。
まずは皮を剥ぎます。
焼きたてなのでヤケド注意 |
皮を剥いたブレッドフルーツを潰す!! |
この過程でしっかり潰しておかないと、食べるときの食感に影響します。
餅っぽくなる |
この状態でももちろん美味しく食べられます。
ちなみに、この潰しただけの状態のブレッドフルーツをコン(Kon)と呼びます。
ココナツミルクを入れた桶にちぎっては投げちぎっては投げ・・・ |
完成したものがこちらです。
甘いよ |
味については、フルーツ味の餅にココナッツミルクをかけたものを想像してもらえればいいかと思います。
初めてこの料理を食べた時は衝撃を受けました。
「これなら毎日食べても飽きない!!!」と。
もちろん、手間がものすごくかかるので現地の人だって毎日は食べませんが・・・。
肝心のこの料理の名前は・・・
忘れました(笑)。
そもそも、今回の記事の写真を撮ったのは1年以上前なんです(笑)。
(ちなみに、当時ホームステイしていた家で撮影しました。)
廃れていくローカルフード
この料理、おそらく昔は毎日のように食べられていたはずです。
しかし海外から食料が大量に輸入されるようになるにつれて、調理の簡単なインスタントラーメンや缶詰類が好まれるようになってきました。
(チュークの場合は飛行機で1時間半程の距離にグアムがあるので、その影響があったことも否めません。)
また、特にチュークにおいては3月末に著しい被害をもたらした台風メイサックによってブレードフルーツの多くがなぎ倒されました。
元の状態にまでブレッドフルーツの樹木が生育するには3年ほど要する見通しです。
こうした背景から、地味にチュークのローカルフードが失われる危機にあります。
日本でもそうですが、食文化は意識して残していこうとしないと簡単に失われてしまいます。
チュークではどうなることやら・・・。
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