思い起こせば私が派遣前訓練を受けたのはもう1年半前になります。当時は毎日の語学の予復習に追われてばかりだったせいで、訓練について思い出せることは語学クラスのことばかりです。
派遣前訓練で学んだ最も大事なことは、この語学クラスで学びました。
派遣前訓練の語学学習の仕組み
青年海外協力隊候補生が派遣前訓練の語学学習で受けるクラスは2つのパートに分かれます。
まずは基本となる語学クラス。
訓練の中盤までは午前も午後(の一部)もこのクラスで勉強します。
もう1つが技術クラス(英語圏の候補生にはTechnical classと呼ばれます)です。
これらの2つのクラスでは担当する先生が異なります。
私の場合は寡黙で背の高いイギリス人の方が基本クラスの先生に、軽薄そうでイマイチ信用ならないイギリス人(?)が技術クラスの先生となりました。
どちらのクラスでも候補生自身によるプレゼンテーションが複数回あり、私は訓練期間中ずっとそのネタ探しと準備に追われていました。
「2ヶ月程度で英語力が上がるなんてことはないよ。」と、その先生は言った
学び舎には各国の地図が貼ってあった。 そろそろ私も地図を送ろう。 |
ところで、実は私は派遣前訓練の直前にインフルエンザにかかってしまい駒ヶ根訓練所に入所するのが1週間ほど遅れてしまいました。
(そのせいで集合写真に写ってない!!ガッデム!!)
そのせいで、英語のクラスの人達は既に打ち解けていて、私は蚊帳の外に置かれて借りてきたネコ、いや拾ってきたハムスターのようにプルプルしながら教室の隅で縮こまっていなければならないのだろうかと不安で不安でたまりませんでした。
一応クラス分けテストは受けましたが幸か不幸かTOEICのスコアだけは良かったため出来レースだったらしく、私は一番上の英語クラスに配属されました。
そこには英語圏で働いていた人や留学していた人なんかがいて、ただTOEICのスコアが高いというだけの私が付いていけるのかと絶望的な気持ちになったものです。
そんな環境でも何とか置いていかれないように食らいついていたある日、そのクラスの先生が言いました。
「派遣前訓練なんてたかだか60日そこらしかないのに、その期間中に英語力が伸びるなんてことはありえない。君たちが身につけなければいけないのは学ぶ姿勢だ。」
この言葉を聞いてから私の肩の荷が下りました。
それからはクラスを楽しむことに専念し、最終的には私の趣味全開のレクチャーも行いました。
(そのクラスでは各自の興味に応じたレクチャーを行うのですが、最終回で私は「宇宙がどれほど大きいのか」というクラスメイト置いてけぼりの話をするまでに成長しました。)
語学は毎日学び続ける以外に上達の道はない
派遣前訓練という言葉からは、どんな人もいっぱしの協力隊員にするためのブートキャンプであるかのような印象を受けがちです。
でも当然ながら2ヶ月少々の訓練では大したことは習得できません。
語学は特にそうです。
その先生の教えは今も生きています。
英語の勉強は毎日(いや、毎日は言い過ぎか・・・。)していますし、特にリーディングは欠かしません。
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いつか国際協力、国際開発のプロになるときのために、この積み重ねは続くことでしょう。
(プロになってからもずっと続きますけどね。)
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