2015年10月22日木曜日

向かいの家が最近毎日のようにゴミの野焼きをしているのだけど我慢しなきゃダメですか?

ていうか最近始まった話でもないのですけど、カラッと晴れた日が続いているせいでウエノ島のあちこちでゴミが燃やされています。

本来ゴミの野焼きは州法で禁止されているのですが、どこまでそれを私から現地人に注意していいものかいつも迷います。(そしていつもひたすら耐えます。)


不要なものを燃やすことは昔から行われていた




ここチューク州では海外から物資がふんだんに入ってくるようになったのは太平洋戦争終結後にアメリカの国連信託統治以降と考えられます。日本の統治時代にも入ってきていたとは思いますが、一般のチューク人の手に物資が渡っていたとは考えづらいです。

当時のゴミの処分方法について記述された本は見つからなかったのですが、おそらく穴に埋めるか燃やすかといった処分をしていたと考えるのが妥当でしょう。これらの方法は島民が伝統的な生活、すなわちブレッドフルーツやタロイモ、魚介類を食し、身につける衣類は伝統的なもの(腰蓑など)で、家もそのへんの木材や葉から建てている限りは全く問題になりませんでした。


プラスチックごみはマジで燃やさないでくれ。臭い。



アメリカの統治が始まると、冷戦を背景とした戦略的な必要性もありミクロネシアに多額の投資がされました。それと共にアメリカ的な大量消費の文化も浸透していきます。裕福な家は大量に輸入製品を買うことができるため、財力を誇示するために庭先に食べ終わって空になったスパムの缶を大量に積むといったこともあったらしいです。

そんな輸入製品の中にはプラスチックで作られたものも含まれます。買い物の度に渡されるビニール袋から日常的に消費される弁当箱やアイスのカップまで、ありとあらゆるプラスチック製品が輸入されるようになりました。

それらが利用された後、ゴミとしてそのへんにポイ捨てをされるのですが、これを刈り取った草と一緒に燃やすのです。いちいちプラスチックとそれ以外に分けたりしません。もちろん、彼らはプラスチックを燃やすと諸々の有毒ガスが発生するということも知りません。

(先日ネットで調べて分かったのですが、プラスチック類を野焼きした時の影響っていうのは不明な部分も多々あるみたいです。)


ゴミの野焼きで有毒ガス発生


外国人としてどこまで干渉するのが正解か



さて、向かいの家でそうしたゴミの野焼きが行われるわけですが、一体どこまで注意するのが正解なのでしょうか?

ゴミの野焼きが問題にならない背景の1つには、近隣住民がそれに関して苦情を言わないということがあるようです。煙が有害だということを知らないせいもあるのかもしれませんが、それにしたって臭いは気にならないのでしょうか・・・?

一応ゴミの焼却処分は州法で禁止されていますので、それがこちらの言い分にはなります。しかし、現地の人達が何も言っていない以上、私は耐えるべきじゃないのかという気がするのも事実です。


外国人であると同時にアパートを借りている消費者でもある



とはいえ我慢しなくちゃいけないと分かっていても、私は今のアパートを借りているわけですから多少なりとも住環境を改善するために行動しても良いとも思うのです。

だって、夕食をとっている時にプラスチックを燃やしたあの悪臭がふわーっと玄関のドアから流れてくるんですよ!


もう我慢できない



もう我慢できないので、また野焼きされることがあれば大家(向かいの家の家族の親戚)にキレ気味に訴えようと思います。


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