2年目に入ってからは何となく時間が過ぎるのが速く感じてしまうのですが、その原因はおそらく、2年目は残り時間をカウントするようになるからなのでしょう。
(私の場合、1年目は〇ヶ月経過という加算で計算していて、2年目は残り○ヶ月という減算で計算しているようです。)
ということで残り9か月で、活動の本丸を完遂させる必要があります。
(これは隊員である私個人の都合であって、当然、現地の人にはこんなことは関係ないのですが。)
活動の本丸、それはすなわち高校生を対象としたエコクラブ活動です。
エコクラブの狙い
「エコクラブ」と聞いても、どんなことをしているのかパッと思いつく人は少ないと思います。
クラブとは銘打っていますが、日本の小中学校にある環境委員会や美化委員会を想像してもらえればいいかと思います。
唯一の違い、そしてこれが最大の特色なのですが、それはエコクラブの活動を通して「環境リーダー」を育てることにあります。
そもそも青年海外協力隊員の活動は2年間という時限的なものであり、その期間中に任地の環境を改善させるということは無理に等しいです。
環境を改善させるという非営利な行動は、1年や2年といった短期スパンではなく、5年や10年あるいは50年、100年という長期スパンで検討され、行われるべきものです。
すなわち、私が任期を終えていなくなった後も誰かが継続して環境保護活動あるいは環境教育を行っていく必要があります。
それらを受けついでいくのが環境リーダー達です。
ターゲットを選ぶまで
その期待される役割から、誰を環境リーダーにするかというのはデリケートな課題だと考えました。
そこで私が行ったのは、高校生を対象とした環境意識調査でした。
・・・今読み返してみると、「高校生を環境リーダーに育てる」という発想はあまりなかった様子ですね(笑)
もしかしたら、環境リーダー育成のアイディアは年末あたりに思いついたことかもしれません(笑)。
何にせよ、調査の終盤ではそのアイディアのためにデータ集めをしていましたし、調査報告書を書いた時点では、どの高校でクラブを立ち上げるかまで考えていました。
結果として、調査を行った高校の中で最も環境問題に関心があって、クラブへの参加希望者割合が多い所を選びました。(教会付設のSaramen Chuukという私立校と、Chuuk High Schoolという州立校でエコクラブを立ち上げることに決定しました。)
また、単純にオフィスからアクセスしやすいというのも対象校を選んだ基準です。
クラブ活動で化学の実験のようなこともするので、器材の運搬がしやすい場所でないと困ります。
ちなみに、どうして高校生を対象にしたかというと、高校生相手なら英語でコミュニケーションできるという若干ネガティブな理由があったのですが、それ以上に、高校生はそろそろ下の世代を引っ張って行こうという責任感が生じてくる年頃だからという私の思い込みがあります。(そもそも任地で高校生と調査以外では全然関わったことがないので、実際のところは分からないのです。)
エコクラブでどんな活動をするのか
身も蓋もないことを書いてしまうと、ハッキリ言って私は教育なんぞにはこれっぽちも関心はありません。
ましてや環境「教育」なんてものにも本来興味は持っていないのです。
こんな人間がどうやって活動内容を考えられるのかって?
そこは「持つべきものは優秀な隊員仲間」ということです。
昨年8月まで、ミクロネシア連邦の首都のあるポンペイ州に環境教育隊員がいました。
その隊員がElementary schoolで行っていた活動が環境クラブ活動でした。(正式名称はEnvironment Club)
彼は任期終了後に教職に就くことを希望していたくらいなので、非常に緻密にクラブ活動を設計していました。
・・・そこで私は思いました。
「これ丸パクリすればいいじゃん。」
チューク州エコクラブが誕生した瞬間でした。
その隊員に早速「パクらせて」とお願いしたところ快諾してくださり、大半の活動内容は模倣できるようになりました。
ただ、私の場合は高校生を相手にしますので若干活動中の情報量を増やし、よりアウトプットを求めようかと考えています。(まぁ、正直言ってまだ計画段階です。)
いつやるの?・・・2ヶ月後でしょ!!
困ったことに、ミクロネシアの夏休みは恐ろしく長くて、5月中旬から8月中旬まであります(笑)。
そのため、こちらとしては今すぐ始めたいのですが、生徒を集められないという状況です。
仕方ないので、まずは単発でクラブ活動の練習的なイベントをいくつかやってみようと考えています。
第一弾は廃油石鹸作りです。
まぁ、材料が任地で手に入るか怪しいのですが(笑)。
↓ランキングに参加しています。クリックで応援お願いします。
↓ランキングに参加しています。クリックで応援お願いします。
にほんブログ村
0 件のコメント:
コメントを投稿