この「国際開発学部」、実は後にも先にも日本で唯一の学部でした。
そのため、国際開発学部=高尾山の麓にある某大学を指します。
つい先日、この珍妙な名前の学部の卒業生たちで青年海外協力隊や国際開発に関わる仕事に就いている人はいないかとGoogle先生に訊ねてみましたので、それについて書いてみたいと思います。
国際開発学部とは何を学ぶところなのか
その名前の通り、ずばり国際開発の仕組みやノウハウを学び、将来国際協力や国際開発の場で活躍する人材になることを想定していました。
ただ、残念なことに、「国際開発」という単語が受験生には馴染まなかったのでしょう。
私の代を最後に国際開発学部は改組され、次の学年からは非常にありきたりな名前である国際学部として再スタートを切ることになりました。
具体的なイメージが湧かない方は、「青年海外協力隊員養成所」とでも考えてくださればいいかと思います。(卒業後、直接他大学の修士課程や更に博士課程に進んで研究者の道に進む人もいるにはいます。)
暇だったのでOBOGが何をしているか調べた
調べたと言ってもGoogle先生で検索しただけですので、具体的に今どうされているのかということまでは分かりませんが。
この方はラオスにて「コミュニティ開発」の職種で活動されていたらしい。
任期終了後、ラオスに進出してきた日本企業の工場で工場長となったらしいのだが、上司と喧嘩して退職したそうな。
その後はラオスにて起業準備中と書かれていますが、ブログを見てみたところレストランを開業する予定みたいですね。
ブラックと有名なワタミで働いていたくらいなので素晴らしいレストランができるのではないでしょうか。
それにしても、何が凄いって、この方のラオス滞在歴は3年9か月にも及ぶという点です。
私は飽き性であるため、そんなに長いこと一国に住むなんて到底無理です。(協力隊の2年ですら長すぎるw)
ということで、ある意味で尊敬してしまいます。
2人目 開発コンサル会社(たぶん)で勤務後、財団にて栄養改善プログラムに取り組んでいるOBの方
(この方のリンク、うまく貼れていないかも)リンク先のサイトで上から8人目の方ですね。
卒業後に6年勤務と書かれていますから、おそらく学部初期の頃の卒業生だと思われます。
私的にこの方の凄い点はイギリスの大学院で修士号を取ったという点です。
国際開発学部を卒業して海外の大学院で修士号(あるいは博士号)を取得したという方の話は全く聞いたことがなかったので、是非とも学部の現役学生に向けて「もっと海外に進学しようよ」的な話をしていただきたいと勝手に思っています。(まぁ、この方がやらなければ私がやればいいというだけの話なのですが、いつになるか分かりませんw)
3人目 ケニアの無電化村でソーラー発電をしているOBの方
つい先日、日本のテレビ番組で特集されたというこの方は、国際開発学部1期生であり、高尾山大学のドンでも渡辺利夫先生のゼミで学ばれていたという学部のロールモデルのような方です。
(渡辺先生は日本における開発経済学のパイオニアの1人ですが、現在は教鞭は取られていらっしゃいません。総長というポジションに就いておられますが、それとは別に学長も存在しており、線引きがよく分かりませんwwwww)
噂では、1期生は学部の理念に共感した強者揃いだったようです。
(余談ですが、私は浪人時代にこの学部を合格していたことがあり、2期生として入学する可能性がありました。結局、その時は思い入れのあったD大学に進学したのですが・・・w)
4人目 現在、協力隊員としてアフリカのセネガルに派遣されているOBの方
リンク先の上から2人目の方です。
25年2次隊となっていますが、私が25年4次隊ですのでニアミスですね(笑)。
こちらの方は2010年卒となっていて、実は私と同じ卒業年です(笑)。
うーん、学部の同期で国際開発関係の授業で活発に受講していた学生は一通り知っているのですが、この方は見たことないですね・・・。
協力隊に参加するくらいのモチベーションがある人なら是非とも在学中に話してみたかったのですが。
ちなみに、このフィールド調査団は調査報告書やら何やらを色々と公開していて面白いです。
(私もこれに参加しようと以前は考えていたのですが、そもそもミクロネシア連邦チューク州で起業しようという人が皆無でしょうから、コンタクトすることすらもせずに今に至ります。)
5人目 児童労働撲滅に取り組むNGOで(主に)広報をしているOBの方
この方は私の2学年上だったはずなので、5期生・・・でしょうか。たぶん。
学部が学部なだけに在学中からNGO界隈でボランティアやインターンを行う学生は割と多いです。
そんな学生の中でも、彼はその経験とコネクションをうまく利用してNGOに就職された方です。(コネで就職と書くとネガティブなイメージが付きまといますが、未だ零細が多い日本のNGOにとって、素性の知れている人を採用することはリスクヘッジの点から見て合理的だと思います。)
Pの周りはどうか
私のごく身近でも、やはり国際協力のキャリアや海外に出ることを意識していた学生は多かったです。
特に同期には、広島大学国際協力研究科で修士号を取ってからアフガニスタンだかイラクだかに行った人、外務省の在外公館派遣員に合格したのに蹴ってベトナムにある日系企業の工場で営業や品質管理をしている人(ベトナム語喋れる)、東京大学の国際協力学専攻に進んだ人(その後なぜか市役所に就職したという話を噂で聞いた)などがいます。
また、ゼミの先輩の中にはインドのデリー大学で社会福祉の修士号を取った方もいます(ヒンディー語喋れる)。
雑感
以上ざっと見てきただけでも国際協力・国際開発の分野で頑張っていらっしゃる先輩方は随分います。
それなのに、現在の「国際学部」は観光コースとかも設置されたりして、迷走している感がパネぇと思います。
「国際開発学部」の理念とカリキュラムに魅力を感じて、わざわざD大を中退してまで移ってきたのにそりゃないよ、と考えてしまうわけです。
そんなことを考えている私が今回のような投稿をした理由の一つには、私が拓殖大学の特別奨学生として4年間の学費全額を免除してもらったことが挙げられます。
例えばハーバード大学やスタンフォード大学のようなアメリカを代表する私学は、卒業生からの多額の寄付でもって潤沢な研究費や奨学金を提供することができています。
その点、本来ならば卒業から5年も経ちましたので少額でも大学に寄付するべきなのですが、残念ながら今の私の財力では無理です。
そこで今の私でもできることは、今回のように活躍している卒業生を紹介し、受験生や在学生にロールモデルを示すことではないかと思いました。(ていうか今思いつきました。)
ロールモデルを示すことで、よりアドミッションポリシーに沿った学生が集まるのではないかと思うのですが、「国際学部」では難しいでしょうかねー。
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