結論から書いてしまいますと、その疑問の答えはノーです。
まぁ順番に考えていきましょう。
開発途上国の行政機関なんてたいていどこもゆるい
そもそも職場の他の人間が働いていない
はっきり言ってこれに尽きます。
もちろん派遣される国によって程度に差はあるとは思います。しかし基本的にはどこの国も緩いでしょう。考えてみてください。行政や国民がキリキリ真面目に働くのなら、どうしてその国は開発途上国の枠に収まり続けているのでしょうか?
まあ、国が発展できるかどうかには地政学的な問題なども関わってきますが、その点に言及するなら日本だって地理的な条件はかなり不利だったはずです。
配属先の人間もやっぱり働いていない
ちょっと話がずれました。
例えば私の配属先では12名いる職員のほぼ全員が毎日のようにインターネットでヤフーニュースやフェイスブックをチェックするか、Youtubeを見て過ごすだけで何も仕事はしていません。上司はこの状況を把握していながらも嘆くばかりで注意喚起や特定サイトへのアクセス禁止などの措置を採っていません。呆れるほどに完全に野放しです。
すごく分かりやすいことに、今現在何らかのトラブルのせいで職場のインターネットが利用できなくなっているのですが、そのせいで職員が誰も職場にいません(笑)。まぁ、静かで作業が捗るんで助かるんですけどねー。
だから私も働かない(笑)
そんな職場なので、私がどこで何をしていようが何も言われません。つまり私も他の職員同様に野放しです(笑)。こんな状況で自分を常に律しながら1日中働くというのはなかなか困難です。というか、周りとの連携が取れないから必然的に私の仕事量も少なくなってしまうのです。(ていうか、カウンターパート早く帰ってこい!)
日本の起業と途上国では文化が違い過ぎる
日本の企業は馬車馬になって働ける労働者を未だに求めている
一方で、日本の企業は未だに土日返上でいつでも働ける人間を求めているような気がします。それだけでなく、文句も言わずに残業するような人が好まれます。仕事の質よりも量が優先されることは言うまでもありません。外回りの営業をする際にノルマが〇〇件という形で課されるのはそのためです。
そんな会社のニーズに応える人達がこの時代にも存在していることが不思議でなりませんが、現に大学卒業を控えて一斉にリクナビとかに登録する就活生ってのはその予備軍ですよね。まぁ、ソルジャーとして生きていきたいのなら構いませんが。
また、日本の会社って馬鹿げていることに「社内営業」なんてものが必要なんですよね。まぁ、日本に限らず世界中どこの組織もそういう立ち回りは必要なのかもしれませんが、日本でのそれは過剰に媚びる必要があったりする気がします。というか私のいた会社はそうでした。
青年海外協力隊で求められる能力はむしろ逆
例えば他の隊員やシニアボランティア、あるいは日本人がいないような孤島に派遣されて新しいプロジェクトを始めなければならない場合、ほとんどゼロから自分の力だけで活動していくしかありません。もちろんカウンターパートや配属先の同僚と協力することができるかもしれませんが、彼らに注文を出すのは隊員自身です。
これはもう言ってしまえば起業に近いものがありますよ。
日本とは全く異なる環境で、雇われの身ではなく起業(に等しいこと)をしてきた隊員が雇われる立場になって上手くいくとは考えづらいです。むしろ、そのまま途上国でビジネスを始める方が自然なことではないでしょうか。要するに、青年海外協力隊で培った経験と日本企業のニーズとの間に埋めがたいギャップがあるのです。
というわけで青年海外協力隊OBOGが日本で働くのはきびしい
ぱっと思いつくのはこんなカンジですね。
こうして見てみると新卒で青年海外協力隊に参加するのは会社勤めをするのが前提だととっても不利になりそうですが、そもそも青年海外協力隊になるような人はネジが1つや2つは抜けていますし、深刻に考える必要はないと思いますよ。仕事なんて、協力隊の活動に打ち込んでいれば何かしら活路が見つかるから大丈夫です。
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