今回のテーマは前回からの続きで「何がゴミなのか」
リサイクルできるものも捨てられている現状
まず、前提として任地のチュークではリサイクルができるアルミ缶すら、道端に躊躇なく投げ捨てられています。これは現在リサイクル工場が稼働していないため仕方ない側面もありますが、アルミ缶なんて腐るものではありませんので袋に貯めておいて、いつか工場が再稼働したら売却するということもできるでしょう。
誰もそうしていないのは、使い終わったらそのへんに捨てて、その存在も忘れてしまうのが一番手っ取り早くて合理的だからのような気がします。
そもそも生徒たちは何をゴミとして認識しているのか?
以前島内の6つの高校で行った環境意識調査で面白いことがありました。複数のモノを提示して「以下のうち、どれがゴミに当たりますか?」という質問で、回答が大きくばらけたのです。中には「壊れて使えなくなった電子機器(もちろんチュークではリサイクルできない)」にチェックを付けている生徒もいました。
また、一説には海外から輸入された缶詰の空き缶は、それを消費できるだけの富を表しているということで庭先の人目につく所にわざと置かれていたそうです。(現在では、そのような役目は車やスマートフォンが果たしているように思います。)
そういった背景もあり、まずは生徒たちが何をゴミとして認識しているのかを確認する必要があると考え、今回のアクティビティとしました。
トラブルと学校の休みのため複数回に分けることに
元々、Saramen Chuukでの活動も州立高校と同様に1時間使えると思い込んでいたのですが、実際には授業終了からスクールバスの発車までの40分程度しかありません。そのため必然的に州立高校での1回分をSaramen Chuukでは2回程度に分けることに。
しかも、先月は新入生歓迎イベントと、州の独立記念日のため休みが続くことに・・・。
校長先生からはスケジュール通りに進めようとし過ぎないでいいよ、と言ってくださっていたのですが、あまり時間を空けると生徒が活動で学んだことを忘れてしまうんですよね・・・。
で、今回は人数が少なくなったこともあり、まずはこれまでの復習から。
ゴミとゴミじゃないモノを探して散策
これまでの復習
前回では私が空のペットボトルをゴミの例として取り上げてしまったため、生徒全員が「いや、そのペットボトルはリユースできる!」とか「いやいや、それは空だからゴミだ」と、ペットボトルだけに注目が浴びせられてしまいました。
その反省を生かして、今回はゴミ全般を指して「どうしてそれがゴミだと認識されるのか?」を考えてもらうように説明しました。
ゴミと、ゴミじゃないモノを見つけよう
暑い中外に連れ出してごめんね |
前日にふと思いついて、学校周辺を散策してゴミと、ゴミ以外のものを探してみることにしました。
当たり前といば当たり前なのですが、道端に落ちているものなんて9割以上がただのゴミです。にもかかわらず、メンバーの中には「この転がっている看板はまだ使える!」なんて発言をしてくれる子もいました。
この看板がゴミかどうかで盛り上がりました(笑) |
このアクティビティ(ていうか、近所を散策しただけですが)の狙いは、誰かがゴミだと主張するものが、他の人にとってはゴミではないかもしれないということです。そして、「何が」そうした違いを生み出しているのかを考えてもらいたいという背景がありました。
教室に戻りディスカッション
ディスカッションでは活発な話し合いが・・・・起きませんでした。せっかくグループを2つに分けたのに全然話し合ってくれない。もしかしてディスカッションをする機会がない?
こっちのグループは右にいる男子と先生ばかりが話していた印象 |
それはともかく、「汚れて臭くなったらゴミ」という意見が上がった一方で、何人かの生徒は「役に立たなくなったらゴミなんだ」と核心に近いことを発言してくれました。
要するに価値があるかどうか
「uselessを言い換えて!」なんてことをメンバーに言ってみましたけど、べつにuselessになったらゴミ、でも問題ないですね・・・。活動の報告書を作成していてその点に気付き、反省です。
・・・って思ったんですけど、「役に立つこと」と「価値があること」って違いますね。「役に立た」なくても「価値がある」モノは実際にあるわけですし。置物のインテリアなんかの類ですね。ちょっとその点は次回補足しようと思います。
集中しない生徒は結局いる
活動中ずっと気になっていたのが、スマートフォンをいじっている生徒が2、3人いたことです。
せめてスマホはカバンにしまってくれ! |
終了後に、サポートをしてくれている先生(というかシスター)にその点について話してみると、どうやら授業中は職員室にスマホを預けているらしいのですが、放課後には返してしまうそうです。ECO club活動は放課後なので、彼らからしてみれば「使ってもいいよね?」ということでしょう。
厳しいかもしれませんが、活動中はスマホやケータイの使用を禁止することを伝えようと思います。これじゃせっかく人数を絞った意味が全くない。
ふぅ・・・、まだまだ前途多難です。
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