それが今日の午前中に行った廃油石けん作りの実験です!!
実験などという言い方をしているのには理由があります。
廃油石けん作り自体はエコクラブ活動や単発でのワークショップとして実施する予定なのですが、そもそも100%の苛性ソーダ以外で出来るのかどうかを確認する必要があるのです。
先に結果を書いておくと大失敗でした(笑)。
1.準備するもの
あくまでも参考程度に |
当初の計画では必要な材料は・・・
- 廃油(揚げ物で使った油) 600cc
- 水 200㏄
- 苛性ソーダ 80g
- アロマオイル 適量(香りを付けたい時だけ)
だったのですが、まぁ正直に書きますと苛性ソーダが入手できなかった時点で失敗は確定的でした。
今回使用した苛性ソーダの代用品は上記の写真中央にある配管洗浄剤を使ったのですが、これの内容物が問題でした。
というのも、その洗剤には苛性ソーダと界面活性剤が含まれているのですが、それぞれの割合が不明なのです。
もうね、その時点で80gの苛性ソーダが必要と書いている意味なし。
ちなみに廃油はアパートの向かいのストアで分けていただきました!
おばちゃんありがとう!
(声がでかいとか影で罵ってごめんね。)
2.必要な道具
苛性ソーダは日本では劇薬指定されており、入手するには複雑な手続きが必要です。
そんな劇薬を使おうというのですから、道具はきちんと揃えなければなりません。
- ゴム手袋
- ゴーグル
- 肌を晒さない服装
- マスク
- 量り(料理用の1mg単位で量れるもの)
- メジャーカップ
- じょうご(なんとこれチューク語にもなっている!!)
悪い例 |
・・・良い子のみんなはちゃんと完全防備をしてね!!Pちゃん(32歳独身)との約束だぞ☆
(※苛性ソーダは強アルカリ性なのでタンパク質つまり皮膚を溶かします。身体に付着したらキレイな水でよーく洗い流しましょう。)
3.まずは水に苛性ソーダ(?)を入れる
ここで問題(分かりきっていたこと)が発生。
洗剤に含まれている苛性ソーダの割合が不明なので、どれほどの量の洗剤を入れればいいかも分からないのです。
ここでカウンターパート(活動の相棒。以下CP)とPの会話を振り返ってみましょう。
P 「苛性ソーダの割合が分からんから、どんだけ入れりゃいいか分からん。」
CP 「そのぶん多く入れればいいんじゃね?」
P 「それナイスアイディア!!今日冴えてるね!!!」
・・・はい、なんていうか理科の苦手な典型的な人達の会話ですね。
実際、水に苛性ソーダを入れれば化学反応のために温度が急上昇するのですが全くの無反応。
本来はこのステップではやけど注意なのです。 |
4.3の水溶液に廃油を入れる
気持ち悪い色になります。 |
アロマオイルを入れる場合は廃油を入れる時に注いでください。
5.フタをしっかり締めて20分ほど振る
イイ運動になるとはCPの弁 |
楽しそうに振っていたドラゴンさん |
正しい手順で作れていれば振っていくうちに混合液がドロドロになっていきます。
が、もちろん今回は最初のステップでつまづいているのでしゃばしゃばしたままです。
6.牛乳パックに移して安全な場所に保管する
非常に臭いです。 |
7.1ヶ月~半年ほど乾燥させたら完成
残念ながら今回はこのステップに至りませんでした・・・。
8.反省
そもそもチュークでは苛性ソーダが手に入りにくい(手に入らない?)薬品なので廃油石けん作りは無理があるのかもしれません・・・。
しかし、廃油は現在そのまま直接下水道に流されてしまっているため、その処理方法の改善は急務です。
私は今後も諦めずに廃油石けん作りを模索していこうと思います。
って、書いているそばから今夜の夕食は天ぷらなのです(笑)。
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